Education


教育の場としての研究室

社会情報学部では,3 年次にゼミナールを 4 年次に卒業研究を履修する学生を研究室(ゼミ)に所属すると表現します.

本研究室の場合は,研究のために必要な(あるいは将来の仕事のために必要な)技術や知識を身に着けることも目的の一つですが,エンジニアとしての考え方/見方/進め方/話し方などを各種イベント(発表練習,質疑応答練習,課題,報告会/反省会)をとおして身につけることも重視しています.

現在は卒業研究にて開発系の研究をすることを前提にゼミ生を受け入れています. (以前は,文系的なテーマでの卒業研究も受け入れていました.)

ゼミ(3 年生)

本研究室にて必要とされる技術領域「データ採取」「データ分析」「情報提示」「通信・連携」のうち,2〜3 領域程度(前期 1〜2・後期 1 領域)を習得すること(技術力養成)を目的とします. 自由課題形式で,各自の興味を尊重しつつテーマを設定し,各自で開発をしながら技術を習得します(テーマ発表,中間発表,成果物報告).ゼミの授業時間にはこれらの開発の時間をとりません.

前期ゼミの授業時間には,持ち回りで各自別の書籍の内容をプレゼンテーションする形式を採用しています. 書籍は,ネットのサービス/ビジネス/コミュニティなどの特徴や市場を理解につながるものを選定しています. 情報に関わる知識を幅広く知ることを目的とすると同時に,プレゼンの手法についても学びます. また,テックプレゼン(技術的な内容のプレゼン),情報共有会(共有すべき情報のプレゼン)などをとおして,ハンズオン形式やライトニングトーク形式のプレゼンも経験し,身につけていきます.

後期のゼミの授業時間には,次年度の卒業論文に向けた論文収集と読んだ論文の発表をします. 発表をとおして,論文の調査の仕方,論文の読み方,論文の書き方の良し悪しなどを身につけます. 3 年次が終わる頃には,研究のテーマや方針が決まります.

サブゼミは,有志参加の形で実施します. 基本的に内容も相談の上で決定しますが,前期は各種技術について,後期は機械学習について実施することが多いです.

卒業研究(4 年生)

研究テーマは,研究室の大目標を細分化した研究案から選択する方式と,学生側から提案したテーマを採択する方式があります.いずれの場合も,その詳細化を含めて相談したうえで決定します.

また,各自が 3 年次のゼミで身につけた要素技術(2〜3 領域)を活用し,個別テーマにて研究に取り組みます.

過去の研究テーマ

研究成果は,学会で発表することをひとつの目標として頑張ってもらいます.

研究をとおして,研究の進め方だけでなく,スケジューリング・報告・相談などの方法を身につけます. また,論文作成をとおして,相手が理解できる文章の書き方・論理的思考などを身につけます.

大学院

研究テーマは,サーベイと試作結果を検討し,相談したうえで決定します. したがって,テーマ決定のためのサーベイは,できれば大学院に進学する前におこないたいところです.

研究成果は,論文誌に掲載されることをひとつの目標として頑張ってもらいます.

各自の研究や技術力の向上も重要ですが,研究室の後輩への指導補助(研究の相談,サブゼミなど)や授業の TA などをとおして,相手のレベルにあわせてわかりやすく話す力やタイミングをはかってアドバイスする力なども身につけて欲しいと考えています.


その他

春休み中には,新しく研究室に配属される学生さん達を対象に,先輩達から技術的なデモンストレーションと勉強を始める為の導入ハンズオンをおこなう勉強会(宿泊なし,2 日程度)があります.

夏期合宿(2 泊 3 日,3 年生参加必須)では,ハッカソンを開催し,大学の相模原祭において出展・展示・試遊するプログラミング作品(ウェブやスマホアプリ,インタラクティブアート,ゲームなど)を作成します.

学生さん達の実力向上のためにも,大学 2 年次から 3 年次にかけての時期には長期インターンシップ(開発系)への参加を推奨しています. また,時期を問わず,外部のハッカソンや IT 系の勉強会への積極的な参加も促しています.

さらに,OB/OG を中心とした勉強会とライトニングトーク大会を開催しています.